アマプラ鑑賞。なかなかレア。初めて観た。
ワンカット、もの凄いのがある。アパートに帰ってきて石野陽子がカセットをラジカセに入れるワンカットロングだ。これはマジでやばい。
ワンカット好きにはたまらないカットであり、また監督はその筋の村川透だ。
藤竜也という人。
不思議な俳優だ。彼は使い切れたことがない。本作もそうだ。彼を使い切れた作品というのは現存するのだろうか。それくらい、引き出すのが難しい男。雰囲気美人なんだよな。
しかし最初のファイトに「あっけなく負ける」のには瞠目。そう。ボイルドはこうでなくては。強すぎてはならんのだよ。
あの頃よく見たカーチェイスも今となると貴重すぎて、そのことに滅入るわ。
あと石野陽子はこの頃かーいーね・・
これはオレだけじゃなく作品の仕様だと思うが「カクツク」よな? ストロボシャッターの切られた作品でこれ元はツルツルのビデオ映像だった可能性はあるように感じる。
・・いや、違うな・・あぶ刑事のオープニングも「コマ落とし」だ。・・え?全編やろうと思ったのこの監督?って感じだ。狙いならやめてくれ。
ボイルドものが好きな身としては、どうだろう。日本じゃ「やったほう」だ。いかにも80sでとても甘く食い足りないがマナーもあり悪くはない。好きなセリフがある、中条きよしに「あんたを好んでないのも大勢いてね」と牽制されたのち藤竜也のセリフ、
「だったら整理券でも配っとけ」
これぞボイルドよ。所々光る。