アメリカ軍には陸・海・空の他に海兵隊(Marine)というのがある。本国の防衛戦ではなく海外での戦闘が専門の組織だ。戦争の際は敵前上陸して戦闘の口火を切るという、最も危険な任務を負う部隊でもある。太平洋戦争の後半、日本が相手にしたのは主に海兵隊だ。その性格上、海兵隊は極秘で非合法の特殊任務をこなす場合が多いようだ。極秘任務で命を落とした兵士達は、家族にも真実は告げられず、名誉も勲章も与えらず、ただ犬死にするだけだ。
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ベトナム戦争で活躍した海兵隊の英雄ハメル准将（＝エド・ハリス）は、そのように死んでいった仲間や部下たちに対する国家の冷たさに、日頃から溜まっていた義憤を押さえきれず、ついに大変な行動に出た。部下の精鋭部隊を引き連れて海軍兵器庫にある高毒性VXガスミサイルを奪って、サンフランシスコ湾のアルカトラズ島に立てこもり、街にミサイルを撃ち込むと国家を相手に脅迫をかけたのだ。そして100万の市民の命と引き換えに、不遇に死んでいった兵士たちの名誉回復と、残された家族たちへの賠償金を要求した。残された時間は48時間！
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慌てた国防総省とFBIが考えた策は、FBIの化学兵器スペシャリストというかオタク科学者スタンリー・グッドスピード（＝ニコラス・ケイジ）を送り込み、ミサイル内部のガスカプセルのすぐ隣にある誘導チップを取りはずこと。岩の島アルカトラズは元刑務所の建物しかないのだが、海兵隊の見張りをかいくぐって、そこに忍び込むには建物の地下に張り巡らされた地下道から行く他はない。そこに詳しい男はこの世に一人だけ。アルカトラズ刑務所から脱獄できた唯一の男ジョン・メイソン（＝ショーン・コネリー）だ。この二人が無事島に入れるように強力な援護部隊としてNavy SEALを使う。
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Navy SEALは海軍の部隊だが、SEa(海)、Air（空）、Land（陸）どこでも対応できる少数精鋭の特殊部隊だ。最近ではパキスタンで、アルカイーダの指導者オサマ・ビン・ラディン暗殺の秘密作戦を完遂したことで知られる。
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さあ、役者はそろった・・・
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めちゃくちゃ面白くてテンション上がりまくります。テンポ良く話がどんどん進み、ハラハラしながらもユーモアを忘れないエンタメ精神あふれた傑作娯楽作品。エド・ハリス、ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリーが実に良い味を出している。勇壮で哀感を帯びた音楽がまたいいですね～。
