ひでG

暴力脱獄のひでGのレビュー・感想・評価

暴力脱獄(1967年製作の映画)
3.8
さあ、700本レビュー間近の特別企画!

今回は「私の大好きなスター⭐️その代表作!」て、くくりの3本!

698本目は、ポールニューマン!

初めて観た【意識した】ポール・ニューマンは「明日に向かって撃て!」
レッドフォードとどっちが好きかを友達と言い合った記憶がある。
僕は断然ポールニューマン推しだった。
頼りになるようで、どっか抜けてて、落ち着いてるようで、お茶目なキャラが忘れられなかった。

なかなかオスカーが取れずに、功労賞的に「ハスラー2」でもらったけど、
やっぱり彼がもらうべき代表作は、
「評決」か本作ではないでしょうか!

この映画は、
まさに「ポールニューマンショー」

彼の良いところが全て出ている映画だと思います。

て、べた褒めなんだけど、実は今回初見💧
「お噂はかねがねお伺いしておりましたが、、、」て感じ。

【脱獄もの】ていうと、脱獄そのものをスリリングに描く「大脱走」系か
監獄の中の過酷な状況に耐える忍耐もの「パピヨン」系か、
ヒューマンな物語「ショーシャンク〜」かに分類されるのではないかと思うが、

本作、どの要素も持っているが、どれにも入らない。分類しにくい独特の世界観を持っている。
少なくとも「暴力脱獄」という邦題とは程遠い内容だと思う。

正直、この主人公のルークの行動は、意味不明な点が多い。

まず、投獄事由。
パーキングメーターの破損、意味はよく分からない。

監獄での行動も殴られ続けたり、卵を大食いしたり、???

刑期はたった2年なのに、軍隊ではそれなりの活躍もしたのに、でも、脱獄を繰り返す。??

一見意味不明な行動も、ポールニューマンのカリスマ性とあの笑顔で説得力が出てくる!→バカとしか言いようのない卵大食いもなんか意味ありげに見える😃

ルークは何にも怯まず、抗って生きている。そして、神に直接話しかける。

そこに看守たちのクローズアップ。
「なんだ、あいつは?」
「危険な男だ!俺たちの常識が通じない!」

看守たちの管理、考えることを廃した体制。
多分、それは監獄のかたちをとっているけど、社会全体を表しているのかもしれない。

正直、僕はルークのことが完全に分かってはいない。だから、「ショーシャンク〜」みたいに完璧な感動の大波は来ない。
映画としても、ちょっとギクシャクしているところがある。

だけど、観終わった後にいくつかの場面のルークを思い出す。

が、塗装を全部やってしまったルーク。

囚人たちをなんか楽しく、前向きにさせたルーク。

へこたれないルーク。

そして、写真の中の笑顔のルーク。

それを見事に演じたポール・ニューマン。

やっぱりポール・ニューマンだ!!
大好きな大スターだ!!
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