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暴力脱獄のAbeCinemaTVのレビュー・感想・評価

暴力脱獄(1967年製作の映画)
4.2
いややっぱ俺好きだわこういうの。これはアメリカンニューシネマなのか?あんまりカテゴライズされないけど、路線としては俺が大好きなニューシネマだよな完全に。

町山氏曰くアメリカではポールニューマンの真の代表作とされているよう。ポール・ニューマンが本当にかっこいい。笑顔が眩しすぎる。自由と抑圧を行き来するルーク。彼の姿に周囲の受刑者や看守たちをも感化していく。何か目的があるわけではないルークに惹かれてしまったジョージ・ケネディのラストシーンが本当に切ない。

非常に宗教的な意味合いも強い(町山氏談)とのことだが、社会とその抑圧について大変考えさせられる普遍的な映画。思えば中学生の頃から「俺たちに明日はない」とか「カッコーの巣の上で」とか見てりゃあそりゃ社会不適合者になるわな。この映画も見たらまあ普通に働く気にはならないよ。

ところで、007ファンとしてはいろんな人が出ているなあと。死ぬのは奴らだのクリフトン・ジェームズ(ペッパー保安官)が看守役で、リビングデイライツなどのジョー・ドン・ベイカー(ウィティカーとかジャック・ウェイド)が一受刑者役で、消されたライセンスのアンソニー・ザーブ(ミルトン・クレスト)がドッグボーイ?役で出ています。ポール・ニューマン42歳!?見えないねえ。
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