福福吉吉

ロスト・アイズの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ロスト・アイズ(2010年製作の映画)
3.0
進行性の視力低下を患うフリアは、双子の姉サラの自殺に不審なものを感じ、サラの周辺を調べ始める。その中でフリアは謎の人物に監視されていることに気づく。しかし、夫イサクはストレスによる視力低下の進行を恐れ、フリアに調査を止めるよう説得する。それでも調査を止めないフリアに待っていたのはイサクの首を吊った姿と視力喪失であった。
フリアは手術して視力の回復を待つが、謎の人物が密かに近づいていた。

主人公のフリアを含め、登場人物の全てに異常な部分を感じてしまい、いまひとつ登場人物たちの行動の意図が理解できず、ストーリー展開に置き去られる感じがしました。進行性の視力低下という病気を持つフリアなので、よりシビアに反応しているのかとも思いましたが、それ以上に強迫観念や物事に固執する部分があってフリアの気持ちが理解しにくかった。

ストーリー展開として、オカルトかサスペンスかはっきりしない謎の人物の存在がホラー演出として描かれており、最初は不気味な雰囲気を醸し出していて怖くて良かったのですが、いつまでもハッキリしないので、次第に怖さが薄れて冗長に感じるようになってしまいました。
しかし、フリアの手術後の展開から一気にストーリーの本質(怖さの原因)が分かり始めて、面白くなりました。

最終的にはなかなか面白かったと思います。
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