ミナカ

猿の惑星・征服のミナカのレビュー・感想・評価

猿の惑星・征服(1972年製作の映画)
4.7
1から順番に鑑賞しています。

残虐描写がたっぷり詰まった完全版をチョイス💙

、、、これは素晴らしい!!!

猿の惑星はシリーズごとに作風をガラッと変えるが、それでいて筋の通った一貫性をしっかり感じ取れるところがニクい。

そして今作は暴徒化した猿軍団がクーデターを起こすという、ややアクション性の高い雰囲気となっています。

闘争本能が爆発した猿軍団が数で押し寄せる様は驚異としか言いようがない。テレパシー的な動物の勘で、遠くの仲間にも信号を伝えれる、、、という設定はよく考えられてる。こうして地球レベルでの革命と続き、1作目に繋がってくんだろう。

特筆すべきはシーザー役のロディ・マクドウォール。特殊メイクという縛りがあるのに、いや縛りがあるからこそ生まれた渾身の演技!!!まばたきや頬の膨らみ、ちょっとした首の角度で感情を表現する様は一見の価値ありです!

社会風刺もばっちり盛り込まれてる。当時の黒人差別をモチーフにしたであろうストーリーや映像は見応え十分。深く考えさせられると同時に演技やアクションの楽しさはしっかり抑えられており、これぞエンターテイメント!と膝を打ちました。

ラストの演説や「間」の取り方も見事ですね。
ここから間違った道に進んでしまうのだろうけど、大切な人を殺された悲しさや、自由のために立ち上がる勇気は共感できる。

とりあえず自作で一旦完結なのかな。
俄然楽しみになってきました!!!
ミナカ

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