ひらさま

シェナンドー河のひらさまのレビュー・感想・評価

シェナンドー河(1965年製作の映画)
3.8
ジェームズ・スチュアートの父親と7人の子供たち
南北戦争に積極的に関わらず、でも息子たちは出征してゆく
行方不明になった末っ子を探すため、旅に出るが途中で出征した息子とも再会
しかし留守の間に長男とその妻は旅の無法者に殺害される
旅の終盤でも息子のひとりを失う
敵だと勘違いして慌てて銃を撃ったのは少年のような若い兵士
事の重大さに狼狽えるその若い兵士を、
責める事なく落ち着いて言い聞かせる父親
その内心を思うと辛い
末っ子を見つけらず自宅に戻ると、そこには殺されたふたりの亡骸が
父親の失意が胸に迫る
でも彼は復讐に立ち上がる事もなく、静かに事実を受け入れる
幸い末っ子が戻り、殺害された長男夫婦の赤ん坊も無傷で救われる
多作のアンドリュー・V・マクラグレン監督作の中で最も感慨深い一編
ジェームズ・スチュアートは寡黙で誠実で頑固で、それでいて家族愛に溢れた父親役を好演
彼のウェスタンでは1番好きです