このレビューはネタバレを含みます
これはまごうことなきA級ホラーです。
ホラー映画にA級があったなんて!
公開当時、ものすごく話題だったにも関わらず、日本の配給会社のCMがあまり自分には合わなくてなんとなく敬遠してしまって、先日やっとまともに視聴しました。
金曜ロードショーやなんかで一部分だけ見たり、人からの話でオチは知ったうえでみましたが、それでも十分におもしろかったです。
でもこれはオチを知らずに劇場で見たかったー!惜しいことをしました。100%の状態で観れた人は幸せですね。
この映画のすごいところは、オチとオチに至るまでのスマートな物語の進め方ももちろんですが、なによりもホラー映画としてちゃんと怖いし不気味なのに、夫婦愛や親子愛の感動がペラペラじゃないところです。
ホラー映画で感動をうたわれたやつはだいたいゾッとするほどペラペラでつまらないのに。
切ないし悲しいし、殺された少女の親子関係の陰惨さを見せたあとに、ハーレーくんとこの親子関係の絆を見せるあたりもたまりません。
おばけは怖いんだけど、怖いだけじゃなくて、彼らも必死だからこそ怖くなっちゃってるんだよって描写してるところも素敵です。
あとストーリーにはまるで関係ありませんが、ハーレーくんの白くてぽってりしたほっぺたがめちゃくちゃかわいいです。桃饅頭みたいです。
話題作には話題作なりの理由があるんですね。
シャマラン監督の他の作品はあんまりおもしろくなかったのですが、この作品があるだけで、トビーフーパーに「悪魔のいけにえ」があるのと同じように彼はずっと評価されるだろうなと思います。