南イタリア
麦畑に囲まれた小さな村に暮らす男の子が
友達と遊びに出かけた廃屋の側に偶然見つけてしまう秘密の穴
ーー人に存在を気付かれないように
ちょいとした工夫が施され隠されていたその深い穴の底には
足首を頑丈な鎖で繋がれた少年の姿が…。
穴を発見してからというもの
穴の中の少年のことが気にかかり
穴を頻繁に訪れるようになる男の子。
自分だけが重要な秘密を知った気になりどこか満足感を覚えるのだが
同時にとある疑問も生じる。
そんなある日
男の子は聞いてしまうのである
ーー両親が
怪しい大人たちとなにやら穏やかではない話をしているのを
ーーそれは
あの秘密の穴の底にいる少年に関わることであった…。
どうして僕はここにいるのか?
少年の身にいったい何があったのか、
会ううちに心通わせるようになる男の子と少年、
行方不明報道、
次第に見えてくる大人たちの”事情”、
少年への情が男の子の正義感を奮い立たせる
ーー彼を穴から救い出さなければ…
子供らの芝居が良いんですわ〜これが。
主人公である、穴を発見するミケーレと穴の中で身動きが取れないフィリッポ、
二人が醸す空気感になんか癒されちゃう自分 笑
話は決して娯楽じゃありませんが
だからなのか、不思議な作品です 笑