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ぼくは怖くないのtotoruruのレビュー・感想・評価

ぼくは怖くない(2003年製作の映画)
3.9
梅雨も明けたので、夏を感じるシリーズ5本目。


南イタリアの田舎の風景。
どこまでも続く麦畑。
青い空とセミの声。
自転車で走り抜ける少年たち。

ノスタルジックを感じる美しい映像が、何とも言えない気持ちにしてくれる。

そして映像に負けず劣らず音楽が素晴らしく心地よい。


…が、その一方でストーリーは衝撃的。

できれば映画の内容を調べすに、今作を観ていただきたい。



なので、この先内容に触れますので、より楽しみたい方はそっと閉じて下さい🙇








ストーリーは・・・

1978年、南イタリアにある小さな村に住む少年ミケーレは、廃屋の裏に穴が開いてる事に気付き、そこで鎖に繋がれた少年フィリッポを発見する····


1978年の南イタリアの田舎の村。
情報も少ない村ゆえに、フィリッポの置かれた状況もいまいち分かっていないミケーレ。

それでもフィリッポの存在が気になり、次第に距離を縮めていく二人。

特殊な状況にありながらも、友情を深めていく二人に胸が苦しくなってくる。

そしてミケーレとフィリッポが少しづつ近づいていく過程での、穴から覗く空の美しいこと…

先に述べた美しい風景と閉鎖的な村の怖さ、そして残酷な大人たちの対比が印象的です。



ラストに向かってのミケーレの勇気…

そして衝撃的だが美しいラスト。

ミケーレの表情が全てを物語ってます。


映像、音楽、ストーリー
どれをとってもハリウッドでは、こうは作れないだろうな🤔


残酷だが美しい作品でした😊
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