すとんこ

臨場 劇場版のすとんこのレビュー・感想・評価

臨場 劇場版(2012年製作の映画)
3.0
2020.1.26放送分・102minにて

精神疾患をもった犯人は法で裁けない、そんな遺族のやり場の無い怒りと復讐心を描くって話☆

原作小説、TVシリーズございますが、観てません。ゆえに、皆さんお馴染みの破天荒検視官・倉石(=内野聖陽)が映画でも大暴れ!な感じが出てますが、こちらは「あ、そうなの」程度にしか受け止められません。そして、本編中に何度か発作的にぶっ倒れる倉石。どこか身体の具合が悪いようです。

「刑法39条 心神喪失者の行為は罰しない。心神耗弱者の行為はその刑を減軽する。」

これがあるもんだから、通り魔殺人犯を責任能力ナシということで精神鑑定されてしまって無罪放免。そりゃ、遺族もやりきれない。
それから二年後、この通り魔犯の弁護をした弁護士と精神鑑定した精神科医が殺害される事件が発生。検死の結果、一つの死体から二つの死亡推定時刻が割り出されるミステリアスな展開に。

「オレの仕事は仏の声を広い尽くすこと」
なんか″カッコ良さ気″に言うてますが、わたくしの心はさざ波程度にしか動きませんでした。

復讐に走る方、義憤にかられる方の行動に、どうしてもわたくし的に肩入れしてしまいます。「やれ、やっちまえ!そんなヤツら、社会の害毒でしかないのだっ!!」なんて思っちゃう未熟なわたくし。
「罪には罪の報いが、悪には悪の報いが!」というマシュマー・セロの言葉が頭を過ります。

ワイルドな検視官・倉石をを演じる内野聖陽の、分かりやすいテンプレートな演技プランに、「なんか鼻につくなぁ」と感じつつも、二時間TVサスペンス感覚で楽しめる一本(* ̄ー ̄)☆



○キャスト○
倉石義男:内野聖陽
小坂留美:松下由樹
永嶋武文:平山浩行
安永泰三:長塚京三
高村則夫:菅原大吉
加古川有三:デビット伊東
波多野進:柄本佑
立原真澄:高嶋政伸
五代恵一:益岡徹
仲根達郎:段田安則
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