これを北海道で見たくてがまんしてたし、正解だった。
いつも旅行地と似合う歌、映画とかで旅行をもっと長く思い出にすることが好きやけど風景に酔っていたせいか、映画の余韻がめちゃ強く残ってちゃった。一回くらいは、珍しく泣きそうにもなった。
何個かのシーンは何度も繰り返してみても、薄れないおぼろげさがあった。
映画そのものの感動はもちろんのこと、90年代アナログのノスタルジアまで加わることが.. 懐かしさについての映画だと思ってたけど、もう一度考えてみると、上手く忘れること、上手く送ってあげることについての映画だった。
冗談めかして言っていた「お元気ですか」は本当はおぼろげな言葉だったんだな••
寂しい気持ちのまま函館の雪原で、バカみたいにお元気ですかと叫んでみたりもした。 この映画が言いたがってること、答えが返ってこないとしても愛してるよと叫びたい気持ちなら少し分かってるから、愛じゃない言葉で愛を語ろうとするその気持ちが。 そう、それでいいから。 だから私はこの映画が好きだった。この映画のいう愛の重さがほんとに好きでたまらない。
今までみた日本映画の中でも上位に入るし、細かいところをよく見てみるほどいい映画。