妻に先立たれたコラムニスト。
心に傷を負った息子と、まだ幼い娘の三人で暮らしていた彼は、荒んだ生活から抜け出そうと仕事を辞めて新しい家を購入する事に…
でも、自然に囲まれた新居はなんと、動物園の管理人をする事が条件のワケあり物件で…という、ちょっと信じられないような実話をベースにした物語。
イギリスのダートムーア動物園のエピソードがモデルになっています。
コミカルながらもしっかりと心に訴えかけてくる、清々しい余韻の残る作品。最後の台詞には、確実に心を持っていかれるはず(*´꒳`*)
実際には、奥さまの闘病中に再開園を目指して頑張っていたそうです。残念ながら開園が実現する3ヶ月前にお亡くなりになられたんだとか…ご冥福をお祈りします。
日本では考えられないような、荒唐無稽にさえ思えるストーリーですが…夫婦揃ってスケールの大きな方たちですね(笑)
そんな一家と負け組動物園とスタッフたちの出逢いと再生を描いたヒューマンドラマです。
ものすごく刺さったシーンがあって…娘ちゃんがピーナッツバターサンドを作りながら、パパとお兄ちゃんについて話してる場面。
すごく幼くて、きっとママがいなくて寂しいとか絶対にあるだろうに…自分で食べ物も用意するし、兄の事もちゃんと見てて、それを父に伝えたりして…彼女がしている事は大人から見れば『おままごと』になるのかもしれないけど、本人にはきっと『小さなママ代行』なんだなって…もうね、いじましくて…まだ導入なんだけど、そのシーンでいきなり泣きそうになりました。
まあ、そうやってマット演じる父親の心を投影して見せてくれるんですが…男の子って、どうしてこう不器用というか…感情表現とか、下手なんだろうなぁ。
国が違っても、そこは変わらない(苦笑)
うちの父と兄も、そういうトコあったな…って。
それで…なんか突飛な事を考えました。
ドゥニった後だから思考領域が広い(笑)
人間も動物じゃないですか?
あ、動物園だわ…檻の外も、って。
アニマルたちに見られてるとしたら…
私達の行動って、ちょっと滑稽だろうな。
わー!かわいい!とかスマホで写メりまくったり、背中向けて自撮りとかして…
何しに来てんだろ…コイツら(´ω`)
って思われてそう(笑)
私は…ナマケモノみたく木の上でグデーっとして、それだけでエサをもらいたい(怠)
見ててもつまんないから、見なくてもいいよ…でも、エサはちょうだいね(惰)
働かざるもの食うべからず?
ナマケモノは働いたら負けなの!
アイデンティティが崩壊するのよ!
いいからエサをギブってよ!(´-ω-`)
ナマケモノに…私はなりたい。
_(┐「ε:)_
スカヨハって…表情が本当にいい。最後の視線を交わすシーンで、本当にいい女優さんだなって思った。作品によってはアクの強さにもなるかもしれないけど…色んな意味で表情豊かな演技をする人だね。
そしてやっぱり…途中、何気なく出てきた台詞が最後にパァッと輝くのが素敵✨
こういう優しくて、あたたかい浄化が起きる作品って大事だね。ホントに毒気が抜けてく感じがするもん。
心を楽しませたり癒すのも映画の醍醐味。
Why not?(笑)