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レックのshihoのレビュー・感想・評価

レック(2007年製作の映画)
4.2
今度やっと「カメラを止めるな!」を観に行けそうなので、その前に久々の観賞になるPOV耐性つけとこ〜と候補を探していたところ、某まとめサイトのスレッドでこれが挙がっていたので観てみました!

POVものは流行った頃に「パラノーマル」シリーズはじめいくつか観てきて駄作も多く飽きていたのですが、パラノーマルと同年公開の今作も火付け役の一手を担っていたのでしょうね!
シンプルに面白かったです。

夜の消防士たちのお仕事現場を取材していたテレビ局のリポーターとカメラマン。
火災ではなく、アパートの住人が閉じ込められた?との通報を受け出動した一行。
アパートに着いてみると、すでに警察官が到着していて、住人は1階のエントランスに集められている。
どうやら、一人暮らしの老婆が部屋で奇声を発している模様。
さて、いざ老婆の部屋に突入したところ…様子がおかしい?


言うならばゾンビゲーのリアル版を観せられているような感覚。

(ちなみに私はゾンビゲーはやりません笑
以前3DSでバイオハザードの体験版をやっただけで息も絶え絶えでしたw
初プレイで動きが難しく、弾が少なく、無駄撃ちした結果弾切れでナイフで応戦しようとしたら噛まれて死んだ→トラウマ化。
じゃあ!ナイフなんて持たせんなよ!笑)

まず上下や前後の幅をうまく使えていました。不気味な叫び声や光の感じも良かった。

途中から封鎖されてしまうアパートの中でリポーターの女性は「全て撮るのよ!」と意気込んでいます。
理不尽に閉じ込められて何が起こっているかもわからない状況なので、起こったことを記録するという意味でカメラを回し続ける充分な理由になっているのです。
(これも「カメラを止めるな!」ですね笑)

最後の方がちょっと蛇足っぽくて訳わからんかったなと思っていましたが、ネットで詳しく解説されている方がいて感心しました。
すごいなこれ。
細部まで作り込まれているストーリーでした。

ヒステリックになったりパニック起こしたりしている人物達も良く描かれていましたし、
POV=何かこわいものを写すものという私の概念は甘かったなと思いました。
上手く作ればその場の空気というか、臨場感が出るんだなと。

カメラマンが常に冷静だったのがなんか良かったです。
まぁ冷静じゃないと撮れないんだけど(笑)。リポーターの女性にも優しかったし。ところどころカメラ映像が切れるところもあって説得性があったかな。

75分程度の作品ですが、固唾を飲んで観ていました。良作!
スペイン語も新鮮でした。

繋がっているようなので2も観てみます☆
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