Yukiko

メアリー&マックスのYukikoのレビュー・感想・評価

メアリー&マックス(2009年製作の映画)
4.0
2019年2月24日
『メアリー&マックス』 2008年オーストラリア制作
監督、アダム・エリオット。

オーストラリアのメルボルン。
メアリーは8歳。額に小さな痣がある。
家庭は貧しく、母はアルコール依存症。
メアリーはニューヨークに住むマックスという男に手紙を
出して、文通を願う。
マックスは40代の中年で一人暮らし。
肥満体でアスペルガー症候群を患う。
2人は文通を続け、その間、メアリーの両親は死に、幼なじみ
のメアリーが好きだったダミアンと結婚し、大学も卒業した。
マックスは念願の宝くじに当たる。
しかし、その後、メアリーがアスペルガー症候群の本を書いた
ことがきっかけで、マックスは怒り、二人の友情は壊れてしまう。


この映画は登場人物や背景、小物まで全てを粘土を材料として
作った映画でクレイアニメーションと言います。

被写体となる粘土による造形物を、一コマごと撮影する方法に
よる。一コマ撮影するごとに粘土造形物に手を加え、数分の
1秒間分の動きを加える。
その後に、また一コマ撮影するということを繰り返して撮影する。
(以上、wikiから)

見始めるまでためらいがありましたが、いざ見始めると、
細かい動きまでリアルに粘土人形で表現しているのを見て、
人形作成者や撮影技術者やスタッフ達の途方もないその作業を
想像し感心します。
唇のワナワナ……と震えるシーンとか。

しばらく観ていると、人形というのを忘れて、ストーリーの
中に入り込み、夢中になって観ていました。

ストーリーについて……
メアリーがアスペルガー症候群について書く前に、マックスに
相談をし、マックスと共に原稿を仕上げると良かったのかな
と思います。
本人の了解なしにマックスについて書き、本を仕上げたから
マックスは怒ったのかな?
マックスの意図しない表現とか内容とかもあったのかも。
それでも許す。
完全な人はいないから。欠点も含めてその人自身……

しかし、メアリーが落ち込むのも分かるけど、旦那さまの
ダミアンをないがしろにして落ち込むのは良くないゾ。
文通相手より何よりも、大事なのは現実のパートナーの
旦那さま!
夫のダミアンに相談して、二人で解決する方向に持っていけば
良かったのにね。

実話とのことです。
Yukiko

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