たむランボー怒りの脱出

天使を誘惑のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

天使を誘惑(1979年製作の映画)
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日本の若者の刹那的な青春を描いた作品を多く発表した藤田敏八監督が、山口百恵と三浦友和のゴールデンコンビを主演に迎えた作品。

やはり主演が大スターのためか、他の藤田作品と比べて演出面で保守的な印象である。

しかし勿論、この映画でも男女の同棲生活が手堅い演出で描かれている。

この映画の男女がくっついたり離れたりする要因はいつも他者によるものである。
その様子を客観的に捉えることによって、行ったり来たりするその関係に観客は苛立つ。

人間模様が俯瞰で捉えられていて面白かった。