甲冑

ロシアン・エレジーの甲冑のレビュー・感想・評価

ロシアン・エレジー(1993年製作の映画)
3.5
ドキュメンタリー連作「エレジー・シリーズ」というのがあるそうでこれは7本目の1993年作。旧体制が終わりエリツィン大統領の時代。作品は、監督の20世紀のロシア史観というべき内容。映像はサンクトペテルブルク郊外にあるサナトリウムに入院している末期癌患者の現在に、20世紀初頭帝政ロシアの末期、第一次大戦時の過去の写真が重なる。末期癌患者の女性は、自分の病は罪から来るという話や、福音書の話を看取る男(息子?)にする。このシーンは『セカンド・サークル』の父親が死ぬシーンも彷彿。
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