EDDIE

ゲームのEDDIEのレビュー・感想・評価

ゲーム(1997年製作の映画)
3.0
マイケル・ダグラス&ショーン・ペンが兄弟役で共演。投資家として成功し、横柄な態度で人と接する男はとあるゲームの招待を受けてから危険に晒されていく…フィンチャーならではの魅せる演出は惹き込まれるがラストありきの脚本には興醒め。フィンチャーファンとしても擁護できない。

〈ポイント〉
・正体不明のゲームにどんどん翻弄されていくマイケル・ダグラスはさすがの貫禄
・怒涛のように息を呑む展開からは目が離せない
・ただこのラストありき?となれば途中の展開が全く擁護できない

〈雑感〉
デヴィッド・フィンチャー監督作品を遂にコンプリート!
随分前に一度観たきりで、おそらく20年以上前なので中高生ぐらいに観て以来の鑑賞。
細かい部分は全く覚えておらず、とりあえず本作を観たことでフィンチャー監督作品を全て観るというファン最低限のミッションを終えました。

配信がなかなか来ず、Blu-rayの発売はなく、DVDはAmazonで価格が高騰。
まぁTSUTAYAとかレンタル店で借りれば良いという話なんですけど、ここ数年すっかりレンタル店に行く習慣がなくなってしまい…そしたら遂にNetflix&U-NEXTに配信が来ました!

マイケル・ダグラス演じる主人公のニコラスは48歳の誕生日を機に、自分とは正反対の弟コンラッドと再会。このコンラッドをショーン・ペンが演じます。
この2人の共演というだけで激アツなのですが、CRSというゲーム会社のゲームに参加したことで身の回りにとんでもないことばかりが起こるという展開。
スリリングでサスペンスフルな展開に、ハラハラしながら鑑賞するわけですが…ラスト!

『ユージュアル・サスペクツ』をはじめとしたドンデン返し系映画は枚挙にいとまがありませんが、本作も一種のそれにあたるかもしれません。

いやぁこれはだめだ。
フィンチャー監督の映画はどれも好きで、特に『セブン』『ファイトクラブ』『ドラゴン・タトゥーの女』『ゾディアック』『ゴーン・ガール』が好きすぎて、そんなフィンチャーファンの私でも本作のラストは擁護できませんでした。

これ脚本家の方ジョン・ブランカトー&マイケル・フェリスのタッグということで、彼らのフィルモグラフィを見てみると納得。
『ターミネーター3』『ターミネーター4』『キャットウーマン』といずれもあまり評価の高くない作品。
個人的には評価の低い『ターミネーター4』はそんなに嫌いではないですが、このラインナップを見たら納得してしまいました。

ひとまずFilmarks未レビューのフィンチャー作品は大好きな『ドラゴン・タトゥーの女』だけになったので、良きタイミングで再鑑賞してレビューしようと思います。

〈キャスト〉
ニコラス・ヴァン・オートン(マイケル・ダグラス)
コンラッド・ヴァン・オートン(ショーン・ペン)
クリスティーン(デボラ・カーラ・アンガー)
ジム・ファインゴールド(ジェームズ・レブホーン)
サミュエル・サザーランド(ピーター・ドゥナット)
イルサ(キャロル・ベイカー)
エリザベス(アンナ・カタリーナ)
アンソン・ベア(アーミン・ミューラー=スタール)
ニコラスの父(チャールズ・マーティネー)

※2022年自宅鑑賞95本目
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