<概説>
引退した大女優の娘に這いよる不審人物。巷で大流行するカルト宗教。断崖の上に佇立する奇怪な研究所。そしてーー匣に詰められた少女。
すべての物語が一本繋がった時、世にも悍ましき惨劇が開陳される。
<感想>
榎木津礼二郎が!阿部寛!?
木場修太郎が!宮迫博之!?
なんだかキャスティング時点で嫌な予感がしていたのですけれど、今の感情をどう言語化したものか。
とりあえずいい点を挙げてみましょう。
△関口君が椎名桔平
○美馬坂幸四郎の柄本明
◎柚木加菜子の寺島咲
◎箱の部品のあれこれ
この四点。特に寺島咲は芝居掛かった演技がかえって良かったですね。そこだけは手放しで褒められます。
ただそれ以外ーーつまり京極堂・榎木津・木場は原作ファンとしては辛かった。特に御筥様退治と木場関連。
せっかく美馬坂と加菜子がよかったのに、どうしてこうなってしまったんでしょうね。口直しに原作小説を読み直してきます。