『Last Night』恋と愛の測り方
ニューヨークに住む若い夫婦のジョアンナとマイケル。
ジョアンナはマイケルが同僚のローラに惹かれているという疑いを持っていた。
ある日、マイケルがローラと出張に行ってしまう。
一方でジョアンナは元恋人のアレックスと偶然出会い、食事をすることに…
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大好きなテイストの映画♡
大して話題になった作品でもないけれど、完全にツボにハマった。
一線を越えてしまうのか、どこまで相手の事を信用する事が出来るのか、
そんな男と女の駆け引き、心の揺れ具合を
洒脱なムードたっぷりに描いております。
単に浮気の話。って言ったらそこまでなのだけれど
そこに至るまでの微妙な気持ちの移り変わりや隙の描き方が入念で、見る人にジリジリした感覚を感じさせてくれる。
恋愛って何?
恋が一瞬のものなら愛は永遠?
そもそも恋は幻想にすぎないのでは?
まさに恋と愛の測り方が分からないって人には、ちょうど良い作品。
どうすべきだったかは見た人によって様々な捉え方があると思う。
淡い期待、美化された過去、中途半端な操の守り方。
所々見え隠れする、その『甘さ』や『弱さ』にエレジーを覚える人も多いのでは?
そしてお互いが「変化」に気づいたその時、長い“一夜”は幕が閉じ、また新しい一日が動き始める。
全体的に落ち着いた雰囲気ながらも、スタイリッシュな映像美とカットのおかげで話はテンポ良く進んでいきます。
特にラストの演出のニクさは素晴らしい!!!
ニューヨークの風光明媚な街並もさながら
、キーラ・ナイトレイのはっとするような透明感も魅力です。