早紀

KIDS/キッズの早紀のレビュー・感想・評価

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)
4.5
最初から最後まで衝撃的なシーンの連続。もっと話に起承転結があってちゃんとしたドラマがあると思っていたのですが、ストーリーらしいストーリーは無いです。ニューヨークに住む不良少年達の退廃的な日常。映画を見ているというよりも普段の彼らの行動を切り取った映像を見ている感じでした。

セックス、ドラック、万引、暴力、差別、飲酒、喫煙。もう何でもありのやりたい放題。これらをめちゃくちゃリアルに描いていてまともな奴がいません。脚本を書いたのは当時19歳のハーモニーコリン、監督のラリークラークは演者に演技経験の無い本物のストリートキッズを起用したということで、リアルなのも納得。

イかれてるけど主人公テリーの友人キャスパーがイケメンで、ラストシーンの虚ろな表情とセリフが印象的。テリーからHIVを移されたヒロインのジェニーは最後まで報われない。

見てる時に時計じかけのオレンジを思い出しました。時計じかけ〜が大好きなせいか、この作品でもどこかで最低な彼らをかっこいいと思ってる自分がいます。どっちも若い今の時期に見ることが出来て良かった。

字幕なしで見たので自分の英語力のなさを痛感したのですが、いつも見ている日本語字幕付きと違ってなんだか作品そのままを受け止めている感じがして良かったです。偶然近所のブックオフでサントラを購入したので、これから聞いていきます。

☆24
早紀

早紀