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出発のveのレビュー・感想・評価

出発(1967年製作の映画)
4.5
ここで描かれる青春が好きでたまらない。共鳴してしまうし羨ましくもあるし、映画の中に溶け込みたい気分になる。

主人公の抑えきれない衝動が、全て突発的で結実しない行動に転化していく様がとにかく愛おしい。劇中、彼は絶え間なく動き回るのですが、どれも無意味で自分本位なものでしかない。何者かになりたいけれど、方法が分からずただエネルギーを爆発させるだけ。まさしく青春のあるべき姿だ。
そんなどうしようもなく愛おしい彼を、気にかけてくれる相手がいる。彼女の存在によって主人公が成長し、新たな出発を遂げるという展開に胸を打たれます。バイクに乗る2人のシーンが描くのは、何者でもない若者の、思いを寄せる相手との気持ちの共有だ。微笑ましくもグッとくる最高のシーンです。