ageless505

出発のageless505のレビュー・感想・評価

出発(1967年製作の映画)
3.7
♪盗んだポルシェで走り出す
美容師見習の青年(ジャン=ピエール・レオ)が、非現実的な夢(カーレース優勝)のために幼稚な行動を繰り返しはっちゃける。
レオに対してある種の善意を持って観なければ、たんに童貞臭いイタイタしい挙動でしかない。しかしスコリモフスキが抱えるいくつかの主題を理解すると、その自然なイタイタしさが見事に輝く。

現実逃避の延長で自己実現を目指して奮闘していた青年が、結果的に大人社会(恋愛)に目覚めたことで現実と対峙することになる。
今まではその必要性を受け入れるのにイライラし、アセり、躊躇しながらも、何かを決断して新たな局面へ歩み(出発=たびだち)始める・・・
そら恐ろしい役者、そら恐ろしい監督だ。