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マネーボールのmochizのレビュー・感想・評価

マネーボール(2011年製作の映画)
3.8
面白かった!
ビーンの言うところの「野球にはロマンがある」で、長嶋茂雄が言うところの「メークドラマ」であった。

冒頭はビーン(ピット)が何者で、プロ野球チームのGMがどういうものかわからず、なんのことやらわからなくてぼんやりしたが、ピーター(ヒル)が登場してから一転、物語の方向性がわかり、一気に面白くなった。
そして連勝のころにはアスレチックファンが羨ましくなっていた。楽しかっただろうな〜
彼らが参考にした分析手法セイバーメトリクスの提唱者は、いちMLBファンだったという(贔屓はアスレチックス。現在は専門家で、作中でもレッドソックスにオファーされたことが描かれている)。ただし、ただのファンではなく、熱烈なファンなのだ。ピーターもしかりで、そこが良い。
最後に二人が見る、ホームランと気づかずに全力疾走する選手のvhsには、すっかりしっかり感動してしまった。
ピーターは実在のモデルとはだいぶ違うようだが、野球愛の表現としては良かったのではないだろうか。
ビーンも大学へ行かず、契約金=プロを選んだことを後悔しているようだが、その経験があったからこそのマネジメント力であり、アスレチックス現副社長なのだから面白い。
MLBはプロ未経験の監督もいるようだし、凄いね。

あと、ビーンの娘が作った設定の歌が、めちゃ良かった。
そして、イチローが写ったとき、ファンでもないのにやっぱり嬉しかった笑。

ただ、ビーンが、プロ選手生命に影響するほど短気で、試合を見ないのもそのためだったらしいが、作中ではジンクスのためとしているのが、ちょっとわかりにくかった。
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