Kumonohate

若親分のKumonohateのレビュー・感想・評価

若親分(1965年製作の映画)
3.5
市川雷蔵主演「若親分シリーズ」(全8作)の第1作。ヤクザの組長が殺され、堅気だった息子が海軍士官の肩書きを捨てて跡目を相続、外道ヤクザを成敗する……なんていう設定を聞くだけでワクワクものである。

お話は至ってストレート。

義理と人情の板挟みで苦悩することもなく、スジを通せば義理が立たぬと憂患することもなく、己の信ずる道を行くが誰にも理解されないという孤独もなく、男を貫くために勝ち目の無い戦いに挑む悲愴もない。市川雷蔵は、ひたすらカッコ良く、矢鱈と強く、常にクールで迷わず、何事も自分一人で解決してしまう。

雷蔵ファンには堪らないだろうが、ちょっとストレート過ぎる。
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