カズッキー

コマンドーのカズッキーのレビュー・感想・評価

コマンドー(1985年製作の映画)
3.9
ネットでカルト的人気を持つこの映画を今の今まで観ていなかったので、今更ながら先日の午後ロードで鑑賞しました。
主演のアーノルドシュワルツェネッガーがとにかく強い。ハチャメチャに強い。強すぎる。どのくらい強いのかというと、横転したトン単位の外車をあっさり直し、座席のシートを発泡スチロールかのように簡単に引きちぎり、50㎏はある人間を片手で持ち上げ、(しかも利き手じゃない)挙句100人の軍隊をほぼ無傷で壊滅させてしまうほどの脳筋っぷりである。

そしてそのありえないパワー描写を納得させてしまうほどのマッスルが最大の魅力か。匂いだけで敵を察知したり、軽い肘打ちで敵を瞬殺してしまっても、まぁあの筋肉ならあり得なくもないなと思わせてしまうほどのマッチョがそこにはあるのだ……筋トレしよっと。
軽快すぎるトークもまた面白く、
流れるように飛び交うジョークの嵐に、違和感なく会話が成立してしまう絶妙な返しが心地よかった。違和感仕事しろ。
中でも気に入っているのが、敵キャラであるベネットが、雇い主の自慢の軍隊を「まるでカカシですな」と非難し、敵であるシュワちゃんが如何に脅威なのかを力説するシーンがあるのだが、それに対する雇い主の返しが、「お前が一番ビビってんじゃねぇかw」という火の玉ストレートだった。しかしベネットはその煽りに対し冷静に、「当たり前ですよ、プロですから。」と返すのだが、その一連の流れがなんとも気持ちが良いのだ。漫画のようなテンポの良い展開に濃すぎるキャラ作り、そしてシュワちゃんのマッスルボディ。ネットで人気なのも頷ける名作でした。
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