ずどこんちょ

コマンドーのずどこんちょのレビュー・感想・評価

コマンドー(1985年製作の映画)
3.3
何度も地上波で放送したらしいけど、なんとなく今まで見たことがなかったです。
「ターミネーター」の翌年に公開されたようです。命を狙って未来からやってきた恐怖の殺戮マシーンのイメージが強いシュワちゃんですが、本作ではターミネーターと違って、シュワちゃんは愛しい娘を救うために奮闘するパパさんです。

人質にとられた娘を奪還するため、傭兵や警備員、警察までも倒していきます。娘救出の邪魔をする者は誰であっても容赦しません。事情を知らないでシュワちゃんを逮捕した警察車両にロケットランチャーをぶっ放します。なんて罪深い!
そのくせ、娘の居場所を聞き出す前に怒り心頭で相手を殺してしまうんですよね。だから、いつまで経ってもヒントと車を乗り換えていくばかりで本丸に辿り着けない。
パパさん、我を忘れて猪突猛進です。
自宅の武器庫の暗証番号が2桁な人だからねぇ……。

最大の強敵役、ベネットもすごく馬鹿で。
やめときゃ良いのに、パパさんの挑発にまんまと乗せられて銃を捨ててナイフで一騎打ちですよ。
そのくせ、素っ頓狂な気合いを入れてシュワちゃんに切り掛かっていく時の顔が明らかに恐怖に怯えています。
大体、ベネットの服装からして何か大事な頭のネジが抜けてる気がしてたんだよなぁ。

パパさんも敵役もいたって真面目なのですが、真面目だからこそ両者の作戦の粗さが目立って面白くなってしまうアクション映画でした。