雨でゲオにも行けなかった日曜。
ネット配信をまたまた利用。
「大人の大映映画特集」
前回すげ〜駄作で参ったが、
さすが有名原作、さすが山本薩夫!
なかなか面白かったよ。
原作は未読だけど、ドラマの記憶がかすかにある。
いやあ、ドロドロでんなあ!
でも、テンポがいいから、嫌な感じはしない。
役者さんの使い方が上手いよね。
特に若尾文子。
あの色気。あの色香を出せる女優さん、今はいない。
中盤津川雅彦を誘惑するシーン。
俺だったら「お願いします!」って、即答しちゃうよ。
船越英二、山本圭、森光子、若い安田道代、鈴木瑞穂、、、
この頃の俳優さんはきちんとしてるよ。安定してるよね。
さて、お話。かなり残酷なんだけど、ちょっと韓国映画にも通じる「憎しみ系」
日本映画が、いやおー袈裟に言えば、日本社会が避けているテーマ。苦手なテーマ。
韓国映画は避けない。堂々と憎しみをぶつける。
日本映画は、中途半端に許しちゃう。
まあ、日韓の相違は別の機会にするとして、
この夫婦、本当に憎むべきは犯人なのに、それをお互いへの憎しみに転化して、さらにそれを陽子への憎しみに再転化する。
転化することで、生き続けられるってこと、人にはあるよね。
そんな憎しみが集まる陽子を異常までに?愛する兄。
憎しみも愛も全て陽子に集中する。
この映画のまあまあの成功は、細かい日々の憎しみを見せなかったところ、
例えば、給食費の件とか、
まあ、尺の問題だったんだろうけど、90分にまとめたことで、見易く、テンポも出たんでしょ。
日曜の夜はこれで、おしまい。