2019.6.15 DVDで再見。
イギリス国立映画館の特集で本作と「凸凹フランケンシュタインの巻」を見ました。
今回は格安のDVDで音声や画像が悪くバックにザーッという音が流れていて気になってしょうがなかった。
映画は74分と短めなのでかなり端折っている様子で簡単にドラキュラの正体がバレてしまう。
それでもベラルゴシのドラキュラは気品があって1番様になっている。そして眼力がとにかく凄い!それと共に表情の微妙な変化などもとても良かった。
それはルゴシに限ったことではなく他の俳優もともすれば過剰な演技になりがちだけれどミーナが術から解けた瞬間の表情なども上手いなって思った。
しかし現代の我々が見れば全く怖くはないのも事実、それに輪をかけるようにレンフィールドと精神病院の看守のやり取りなんかコメディっぽくて雰囲気を壊してしまう。当時の人はこれを恐怖の中の一服の清涼剤とでも感じていたのかな?
ドラキュラ城のセットもあの時代にしては金かけていると思うし、3人の花嫁の登場シーンの構図とかも素敵です。
やっぱりトットブラウニング監督は凄いです。