Dumbo

レンタネコのDumboのレビュー・感想・評価

レンタネコ(2011年製作の映画)
3.8
ぽっかり空いた心の穴ボコ、
あなたはどうやって埋めますか?



最近続けて荻上監督の作品を観ていて、
コメントで教えていただいたので、
気になって鑑賞しました。

これには
もたいまさこも小林聡美も出ていません。


賛否両論ある作品ということも聞いていたので、
それも分かった上で観てみました。


結果、私はそんなに嫌悪感は感じませんでした。

猫を貸すのはちゃんと(?)審査に通った人にだけ。
可愛がってくれて大切にしてくれると判断した人にしか貸さない。
(審査の基準はかなりいい加減だけど💦)

猫が快適に暮らせる環境かどうか、
その人の家も見に行く。

レンタル料金はほとんどボランティアのような金額…
じゃあ、このレンタネコ屋(市川実日子)はどうやって生活してるのかと言うと、他にもいろいろな仕事をしている。
(どれもこれも怪しげな仕事ばかりだけど💦)

レンタネコ屋というよりは、
保護猫の里親を探すボランティアか、
セラピードッグ…じゃなくてセラピーネコを紹介する人…
のような感じだった。

市川実日子はその独特の感性(?)で、
さみしい人にぴったりの猫ちゃんをマッチングしてくれる。

いろんな意味での
“さみしい人”が出てくるけど、
レンタネコ屋の市川実日子自身が、
おそらく一番“さみしい人”

だからこんな商売(?)を思いついたんだろうな…

それぞれのさみしい心の穴ぼこを
猫ちゃんたちが埋めてくれる。

もうどの猫ちゃんも、とにかくかわいい!

母が通っているデイサービスにも
小鳥がいるそうですが、

動物には人の心を癒してくれる力がありますね。



安易にペットを飼っても、
飽きたら虐待したり、
飼えなくなって捨てたりする人がいる世の中で、
こっちの方がよっぽど
猫の幸せを考えてるんじゃないかと私は思ったのですが…

観る人によって感じ方は違うのでしょうね。



「レンタ〜ネコ、ネコネコ
 さみしい人に〜猫、貸します」
市川実日子がこう呼ばわりながら歩くんですけど、
「さみしい人に〜」
のところの言い方がちょっと怖い💦

なんかすごく耳に残って、
観た後もしばらく頭の中に市川実日子の声が響いてた笑

この市川実日子の売り声(?)を聞いてたら、

『ともだちや』っていう絵本を思い出しました。
「ともだち〜いりませんか〜
さみしいひとはいませんか〜」

この絵本も、友達を“買う”なんて!って
賛否両論ある絵本なんですが、

絵本にしろ映画にしろ、実際にあり得ないことを楽しむものなので、
これはダメそれもダメとあまり言うのはどうかと思うんですよね…

あくまで私の個人的な考えなんですけどね。

子どもって賢いし、全部信じて間違った方向に行くなんてことはないと思うんです。

めちゃくちゃ余談でした…




そうそう、
若〜い田中圭も見られます!

あ、それと、
レンタカー屋の受付の人、
なんか見たことあるなぁと思ったら、
やっぱり!
『架空OL日記』の“酒木さん”だった。




ドーナツの“穴”の食べ方にニンマリ💦
今度ドーナツ食べる時にやってしまいそう笑

でも、穴は食べるものではなくて埋めるもの。

私の心の穴ボコは
どうやって埋めればいいんだろう…


とりあえず今年は“推し活”頑張ります!!
Dumbo

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