ボクにとってテリー・ギリアム監督のセカンドベスト(ベストは『フィッシャー・キング』(1991年)です)。おそらく、一般的にはあまり評価されていない作品だと思うし、多くの人にとっては『未来世紀ブラジル』がベストなのは重々承知な上で。
この作品も『フィッシャー・キング』と同様でテリー・ギリアム監督があまり脚本に携わっていません。だから、ストーリーとキャラクター造形がしっかりしています。ストーリーは、ほぼ『ラ・ジュテ』(1962年)ですしね。ちなみに、ボクは『ラ・ジュテ』を映画としては全く評価していません。単なるスライドショーだと思っています。ただ、スライドショーとしてはよくできているし、それを映画化した本作はとてもよいと思います。
この作品を初めてみた時、ブラッド・ピットの演技が「スゲー!」と思った記憶があるのだけれど、いま観ると意外とフツー。もっと気狂いでありえない演技だと思ったんだけど。
ボクはやっぱりテリー・ギリアム監督とはいまいち相性が悪いと思う。デヴィッド・リンチ監督がすっごい好きなのに。なんでだろう?