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12モンキーズのbebemamaのレビュー・感想・評価

12モンキーズ(1995年製作の映画)
4.2
ブルース・ウィリスのSFをもう一本
好きな映画

何回目か

冒頭、円形に繋がった真っ赤なお猿さんが幾重にもグルグル
そこへタンゴ
ピアソラだったんだ!
前に観た時はピアソラを知らなかったので、今回、えってなりました
そうかぁーこの印象的なフレーズはピアソラだったんだと
そして、エンドロールは「この素晴らしき世界」
音楽がとても印象に残る

ブラッド・ピットがテンションの高い、早口で、落ち着かない、ちょっと変な役(目がいっちゃってる)
ブルース・ウィリスは常に混乱してて、諦めもあり、弱さを持ってて、でも、純真な感じ
2人とも今までと違ったイメージ

(この映画のジェームズの様に、このコロナの前に、世界中にコロナウィルスが広がって、東京オリンピックは延期、世界中の人達が外出を制限されたなんて、いう人がいても、誰も信じないだろうなぁー)

以下ネタバレ



























何度となく繰り返される子供の時の夢
夢の謎も人類を死滅させた細菌の謎も
全て、あの運命の空港に集約されていく
最初の12匹の赤い猿の円環のように
グルグル回る
はじまりでもあり、終わりでもあるあの空港のシーン
色々な伏線が回収されて、ラストで全ての謎がとける
とても、切ない、情緒的なラストが好き

ミスリードからの、その直後にわかる真実、その構成もいい

キャサリンが未来の50億人が死滅する話を信じ始めたら、反対にジェームズが今の世界が現実で未来の話が妄想だと
素晴らしい過去の世界を現実と思いたい
彼の悲痛な願いは叶わなかった

大都会のビル、高速道路に動物達のシーンが夢の様で美しい

[映画は同じなのに、見る自分が変わって違う映画に思える]
[違うものに気付く]
[でも、起こったことは変えられない]
ヒッチコックの「めまい」「鳥」が映画の中で
おまけに運命の金髪の女性も!


ラストのラストは希望があるってことでいい?

前回(2014.1.14)(2011.2.21)
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