masayaan

12モンキーズのmasayaanのレビュー・感想・評価

12モンキーズ(1995年製作の映画)
3.5
伏線!回収!ドヤあ!すごいだろ!というクソダサい「大作」の作法がいつから始まったのか定かではありませんが、タイムリープによる時間軸の入れ替え操作と、そこから生じる「未来人が人類を救うための極秘任務で来たらしいよ(笑)」という未来人と現在人との危機感のズレを、現在人に精神分裂病(統合失調症)の妄想と断定させることで、「任務=物語の停滞」に結び付けていくあたり、本当に巧いし、脚本は考え過ぎじゃないかと言うくらいに考えられ、作りこまれている。その着想のユニークさに身を委ねていれば、最後までは割とあっという間だが、ラストにはすごい徒労感が漂う。「テロへの恐怖」というのも90年代らしい題材だろうか。一方、ヒッチコックの引用はどれほどの効果があったのか、今一つぴんと来ず。すごい乱暴な言い方だけど、クリストファー・ノーランが好きな人にはハマりそうな作品だなと思いました。