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12モンキーズのmのレビュー・感想・評価

12モンキーズ(1995年製作の映画)
3.5
ブラピに愛していると叫びたくなる作品。
もう少しきちんと理論的に運んで欲しかった。

COVID-19による自宅待機の中、色んな媒体でウィルスの映画が発信されている気がする。
それに、みんな観ている気がする。
世の中ががらりと様変わりしているなかで、まるで予言のように描かれている映画を観ることしか今の私たちには出来ないのかな、となんだか切なくなる。
ってことで(笑)、例に漏れず私もウィルス関係の映画を観ました。

まずは、やっぱりジェフリーを演じたブラッド・ピットさんにフォーカスしなければならない。
『ファイト・クラブ』でのタイラーにも通じる怪演。
ブラッド・ピットさんは、出演する作品のチョイスがうまいと個人的には思っている。
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』『セブン』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『それでも夜は明ける』『オーシャンズ』シリーズ
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などなど、演技も素晴らしいけれど、きちんと作品を選ぶ能力がある気がして、それは凄いと思う。

そんな怪演ブラピに食われちまったような作品が、今作『12モンキーズ』
ブルース・ウィリスさん演じた、ジェームズが未来を変える為に、未来・過去を行き来するタイムトラベル作品。

美術的なものは退廃的でカッコ良かったけれど、ストーリーはもう少し詰めて欲しかった。
伏線回収など上手く出来ていたけれど、それがどこか白々しく感じられる。
まぁ、昔の作品だから仕方がないけど。

ラストの解釈。
あれは一応、ハッピーエンドでいいのかな?
なんかでも釈然としないよね。
なら、もう少し手があったんじゃないかな?とか。
科学者たちの乱暴さがなんか腑に落ちない。

ルイ・アームストロングさんの「この素晴らしき世界」が物凄く皮肉的。
ジェームズの潤んだ涙が忘れられない。
……いや、やっぱりブラピのヘンテコさが最高だ!!

ストーリー : ★★★★☆
映像 : ★★★★☆
設定 : ★★★☆☆
キャスト: ★★★★★(ブラピに!)
メッセージ性 : ★★☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆
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