恭介

プレデターズの恭介のレビュー・感想・評価

プレデターズ(2010年製作の映画)
3.6
プレデターって

かなり日本人の武士道に通ずる
キャラクターな気がする。

とにかく強くなりたいが為に
強い奴と戦いたいが為に
あらゆる星に修行の旅に出ている
イメージがある。

擬態で身を隠すのも忍者みたいだし
強い者へのリスペクトなんかも
ちょくちょく見せる。

また、プレデター同士でも
体育会系の縦社会みたいな
上下関係があるみたいで

弱い奴はトコトン叩かれる(笑)
同じ道場でも弱者と強者で
立場が分かれるのと一緒。

そんな、武闘派種族の彼らにすると
本作とエイリアンvsプレデターは
修行編という位置付けだろう。

あのエイリアンを修行の相手に
選ぶなんて、まさに命懸けだ。
そうまでして己を鍛錬し、更なる
高みを目指す向上心は素晴らしく

まさに武士道、宮本武蔵の精神だ。

本作では地球のあらゆる国から
選りすぐった猛者達の
オールスター選抜メンバーとの戦いに
挑んでいる。

我らが日本代表は寡黙なヤクザで
あえて飛び道具を封印し
タイマンでソードファイトを
挑む粋なプレデターも登場する。

そんな感じで、あんなアグリーな
顔をしてるけど、どこか憎めない
というか、そこまで性根が悪い奴じゃ
ない気がして

戦ってみたら
なんだ、意外といい奴じゃん?
友達になれるかも?
みたいな親近感すら湧いてくるかも。

ま、隣に連れて歩きたくはないかも
だけど(笑)

一作目、二作目と地球を舞台にしたから
同じ地球だと、ただの焼き直しの
ような内容になってしまう。

だから、ガラッと舞台を変えたけど
ジャングルなのは一作目と一緒。
更にプレデターの相手はある程度
強くないといけない。

てなると、必然的に一作目と
同じフォーマットになるところを
犯罪者まじりの選抜メンバーに
したアイデアはイケてると思う。

あとは誰が殺され、誰が生き残るか。
と、誰が裏切るか。

途中、アクセントとして
モーフィアス・フィッシュバーンが
出てくるが、隠し味としては
ちょっと薄味だったかなぁー。

本作は最初、ロバート・ロドリゲスが
監督するものだと思ってたけど
蓋を開けてみたら違う監督さんで
ちょっとガッカリした記憶がある。

一作目に出演し、脚本も書いた
シェーン・ブラックが監督した
ザ・プレデターが本作のかなり
後に製作されたように
いつかまた大きなスクリーンで
武士道、符連出多の活躍を
観たいもんだ。

意外と江戸時代の日本なんかを
舞台にしたら面白いかも(笑)

エイリアン同様、地球外生物の
キャラクターとしては飛び抜けた
存在感があるプレデター。

あと一作ぐらい、なんとかぜひ。
恭介

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