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四畳半物語 娼婦しののtのレビュー・感想・評価

四畳半物語 娼婦しの(1966年製作の映画)
3.7
永井荷風の「四畳半襖の下張り」が原作で、神代版よりセンチメンタルな作りだがなかなか良かった。
監督は溝口健二の弟子らしく、とにかく技巧的長回しが目立つ(wikiによると全編で39カットしかないらしい)。二組の男女の逢瀬がカメラの上昇を使ってカット無しに連続する箇所が特に良い。
「祇園囃子」では淑やかな芸妓だった木暮実千代が女将となり、ここでは貫禄の演技を見せつけている。三田佳子と野川由美子の娼婦コンビも力強さの中に可憐さがあり魅力的。
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