カロルGと言えばラテン音楽の女性シンガーとしてトップクラスの人気を誇る存在。ラテン音楽自体も中南米のみならず北米やヨーロッパで市民権を得ている。
そんな彼女のドキュメンタリーがNetflixで配信され、Filmarksで作品登録されるのをずっと待っていたのだが、レビューを書くのは僕が1人目なのか、、、。日本でもサンバ、サルサ、ボサノヴァに始まり、近年ではレゲトンまで、特にダンスの世界では高い人気を誇るはずなのだが、個別のミュージシャンを扱った映画となると、興味を持つ人は少ないのかもしれない。
さて、本作。カロルGの幼少期から、10代の頃を含む貴重な映像が満載。ラテンシンガーと言えば露出の多い衣装が多いけど、それが男性の目を意識したお色気路線ではなく、女性としての主体的な表現である事が良く分かる。その証拠に彼女のファンは大半が女性なのである。
前半は本人やスタッフに対するインタビューが多くもどかしかったが、後半は音楽が満載。ゴリゴリのレゲトンではなく親しみやすさが彼女の魅力なので、ラテン音楽の入門書としてお勧めできる。