法月

バージンブルースの法月のレビュー・感想・評価

バージンブルース(1974年製作の映画)
3.4
点数のほとんどは若き日の秋吉久美子の可愛らしさに。
ほんと可愛い。今のアイドルにはこんな可愛らしさを持った娘はいない。
(あー自分が知る限り、ですけど...)

長門裕之が不良中年えろダメ男を好演。ほんとにスケベでだらしなくてクズみたいなヤツなんだけど、憎みきれないロクデナシ。しょーもない役者が演じてたらただの嫌なヤツになってただろう。そうなってないのは役者の魅力だね。

そういえば同じ藤田敏八監督の作品「スローなブギにしてくれ」も、不良スケベ中年(山崎努)が迷走娘(浅野温子)を拾うお話だったっけ。
監督の願望なのかな? Filmarksで調べてみたら、両作品とも脚本・内田栄一だった。この方の趣味?

それと、映画内で流れる野坂昭如「バージンブルース」。あーこの曲、戸川純がカヴァーしてた! なんじゃこの曲!? て思いながら聴いてたっけ。
(ジンジンジンジン血がジンジン、バージンブルゥースぅ♫ だもん😂)
他にも路上ライブで「黒の舟唄」を歌う場面あり。
(男と女の間にはー暗くーて深いー河があるぅー♪ 誰も渡れぬ河なーれどーエンヤコラ今夜も船を出すー♫)
なんか、聴き入ってしまった。

この人もホント不思議な人だね。小説家で歌手で作詞家(おもちゃのチャチャチャ)でタレントで政治家。そして「火垂るの墓」の清太でもあるんだから... 昭和ならではのバイタリティ。

ちょっと昔の邦画観ると、いろいろ面白い。

ただ、この映画のストーリー自体に惹き込まれたワケではないんだよね。
そこが残念。
法月

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