広島カップ

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花の広島カップのレビュー・感想・評価

3.8
本シリーズは渥美清本人が主役を務めていたのが48作目まで。渥美が亡くなった後の二本が49作目の本作の特別編と50作目の『お帰り寅さん』。
という事は本作は25作目なのでシリーズ後半戦の実質上の第一作目にあたる。
さあ後半戦!と思った訳ではまさかないであろうが、沖縄の暑い陽光を吸い取るが如くエネルギッシュな恋をマドンナと繰り広げる寅が観られる。

このシリーズはマドンナの扱いが平等ではなく出演回数に贔屓がある。
3回出ているのが竹下景子、2回出ているのが栗原小巻、吉永小百合、松坂慶子、大原麗子の四人。そして最多の4回出演がただ一人本作の浅丘ルリ子。※

これは誰がどのように決めたのだろうか。
ファン投票か?山田洋次の意見か?松竹の社長の好みなのか?事務所間のしがらみ等のパワーバランスなのか?出演一作目の興行収入が良かったので、ではもう一本!ということなのか?はたまた女優からのラブコールなのか?

一回しか出ていないマドンナで「俺はこの人をもう一回観てみたかったなぁ」という女優は勿論観客それぞれですが、私はできれば八千草薫にもう一本出て欲しかったと思います。

寅が病室にいると薄いブルーのダボシャツが寝衣に見えてしまいます。

※後藤久美子は5回出ていますけど満男のマドンナなので除外します。
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