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戦場よ永遠にのmhのレビュー・感想・評価

戦場よ永遠に(1960年製作の映画)
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在米日系人にとってのWW2とサイパン戦。
日米開戦当時のアメリカで、日系人が差別・迫害されている様子や、マンザナー強制収容所や、442部隊についても触れてる。
補充兵として派遣されたハワイでは日系人のホステスが主人公たちをアテンドする。ハワイには日系移民が多いのとか説明なしで登場させても大丈夫なくらい有名なのかね。
いずれの日本関連のトピックも嫌な感じはなかった。ただ、笑っちゃうところは多々あった。
日本を好意的に扱った映画でも、まだまだこんな誤解が多いということがわかるだけでも価値がある。
・レストアしたDVDなのか映像がやたらきれい。
・早川雪洲の貫禄がぱない。
・ロケ地である占領下沖縄の風景(平和記念公園あたり?)がおがめる。
以上が美点。
けんかのシーン、ミリタリーアクションシーンなど、不慣れな感じがあってそれが新鮮でよかった。
以下は欠点、
・イングリッシュジャパニーズどころの話じゃなくカタコト。
・ストリップのくだりなど物語に関係ない余計なシーンが長くて多い。
・そもそも話が単純で、そんなに面白くない。
日本と日系人がらみのハリウッド製戦争ものなのでもうちょっと見られてもいいのにと思うけど、実際見たらつらかった。
酒を密売しているブローカーに一杯食わせるシーンは最高だった。
「持ち帰った宝箱には愛が詰まっていました」
「桃太郎は何百回と聞いたけど、そのラストははじめて聞いたよ」
ママさんの即興昔話が面白かった。まったくもっていい創作!
「こいつ、キヨシっていうんだ。連れて帰る」
「最高の戦利品だな」
主人公の孤児設定あってこそのラストなんだろうけど、唐突で笑ってしまうわそんなん。
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