いや〜面白い!
ドニー・イェン監督・主演作は、2016年に起こった実際の事件をベースとしたクライムアクション。
ドニー演じる敏腕刑事のフォクは、警察を辞めて法律を学び直し、7年後に検察官となる。
彼の検察官としての最初の事件で、当初無罪を主張していた容疑者の青年が、突然薬物密輸の罪を認め、27年もの刑を言い渡される。
だがフォクは、納得出来ないものを感じ、事件の背景を調べ始めるんだな。
するとそこには、香港の裏社会に巣食い貧困層を食い物にする、巨大な麻薬組織の陰謀があったというワケ。
実話ベースといっても、あくまでもベースであって、事件の基本構図以外はモリモリに盛ってる。
主人公は検察官なのに、アクションものにできるの?と思ったんだが、この人検察に行っても、元の職場との太いパイプがあり、自分でどんどん捜査もしちゃう。
また麻薬組織も超極悪で、相手が警察だろうが検察だろうが、容赦なしに襲ってくる。
なので、裁判とアクションが大体2:8くらいw
ハメられて刑務所送りになった青年の救済を軸としながら、その背景に隠れていた巨悪をぶっ倒し、最後は官僚主義に陥りがちな司法の姿勢を正すという、痛快活劇になっている。
やはり香港アクション映画は、こうでなければ。
てんこ盛りの格闘だけでも、お腹いっぱい。
香港返還前から活躍している大判事を、今年83歳になるマイケル・ホイが演じていたりするのも嬉しいところ。
ところで警察が盾で銃弾弾いていたが、あんなペラペラのポリカ盾で可能なんだろうか?