ロミオ

男と女のロミオのレビュー・感想・評価

男と女(1966年製作の映画)
4.5
クロード・ルルーシュ、ジャン=ルイ・トランティニャン、アヌーク・エーメ、甘美な音楽に完璧なロケーション、もうね全て最高です。過去を忘れられぬ二人の男女が交錯する…フランスが誇る絶対不滅珠玉のラブストーリー。
映画冒頭、斜陽に色褪せる海辺のウッドデッキのショットから鮮烈な美しさでビビる。本編についても余すところなく美しい良い意味で60年代感を感じないこれこそリマスター版の醍醐味と言える。
カラーとモノクロームを使い分ける手法と恋の予感燻る指先のモンタージュなど大変効果的だと思う。
トランティニャンはサイレンス役が個人的にナンバーワンだと思っているのだが、今作の上品な色男ぶりも大変良い。一方でアヌーク・エーメの成熟した女性の色気と可憐さのバランスもたまらないでしょう。ファンになる。
人生における過去の愛の複雑かつ難解な重大さ、そういったビターな一面を描いた作品でもあり最早好感しか持てない。
非常に洗礼され完成された映画だと思う。誰しも恋愛の愉しさと喜びを呼び覚まされるであろう心地良い傑作で未見の方には俄然お勧めです。
一般にフランス映画へは難解なイメージを持つ人が多いと思いますが今作は非常に軽快な作品に思います。
特典映像としてBD収録されているランデヴーという短編も大変楽しみだ。
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