Canape

男と女のCanapeのレビュー・感想・評価

男と女(1966年製作の映画)
3.7
子供の寄宿舎で出会った妻・夫を失くした男と女の物語。簡単に手を繋ぎ抱きしめ合える子供とは裏腹に1センチ先にある手を握ることもためらう大人。近くにいるのに縮まらない距離と掴めない心のもどかしさ。同じ気持であったはずなのに、蘇る愛しい記憶に目を開けることも出来ず眉を顰めてしまう。霧が勝った景色のように見えるようで見えない、分かったようで何もわかっていない。女心なんて到底男には理解できない。それでも男と女は恋に落ちるものなのだ。
うつむいても笑顔でも果ては憂鬱でも美しいアヌーク・エーメ。
霧がかったような空の下、子供と手を繋いで橋を渡る後ろ姿。陽に照らされて輝く海。波打ち際で戯れる子供達と少し離れて並んで歩く男と女。それだけなのに何度も何度も見たくなってしまう程に美しかった。人生で美しい瞬間て客観的に見て初めて分かるものなのかもしれない。
Un Homme Et Une Femme/Franck Pourcel
Aujourd’hui C’est Toi/Nicole Croisille