のび

ビッグ・リボウスキののびのネタバレレビュー・内容・結末

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

映画『ビッグ・リボウスキ』は、うだつのあがらない中年男リボウスキに、同じ名前の大富豪リボウスキから誘拐事件の解決を頼まれる物語。

ただ、物語はまっすぐに進まない。必ず肝心なところで別の方向へ進むようにねじ曲げられ、ゆがめられてしまう。混乱に拍車がかかり、虚構の上に虚構が重なり、混沌がますます混沌としてゆく。中年男リボウスキは混沌と混乱と虚構の日々の中、徒労と疲弊に少しずつすり減らされていくようでもある。

うだつのあがらない中年男リボウスキは、事件がすべて終わったあと、再びボウリング場でボウリングをする日々に戻る。それは一見、以前の日々と同じように見えるが、もはや誘拐事件に関わる前とは確実に違った日常が訪れている。

徒労と疲弊に襲われたあとの、表面上は以前と変わらないように見える日常。中年男リボウスキは、これからも同じところをぐるぐるとまわりながら、けっきょくはどこにもたどり着けそうもない。それはけっこうグロテスクで物悲しいことなのだと言えるだろう。