矢吹

ビッグ・リボウスキの矢吹のレビュー・感想・評価

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)
3.8
R-15のお伽話

オープニング。ディゾルブと優しい語り手の声とゆったりとした音楽。転がる草とともに風に誘われてたどり着いた場所。
ロサンゼルス。この街はおれの想像を超えてくる。
リボウスキの世界へようこそ。

西部劇でおなじみのあの草、「タンブルウィード」って言うらしいですね。勉強になりました。

接写って面白いな。ミクロの世界も。スローモーションも。異化効果ってやつですか。ロシアのフォルマのリズマーに確認せねばですが。緩急が良かったです。成宮鳴かと思いました。
ボール1つにキリキリ舞いです。
ボウリングの。

この物語には大抵の変わった話は網羅されてる。らしいです。
鬼コメディな自由な世界だこと。
残念なこともあるけれど人間喜劇は永続していく、
「そろそろ私も歩き出すか」
見終わって、少しの自由と元気をもらえると同時に、ボウリングってめちゃくちゃ下ネタだったんだなあとしみじみ。
何はともあれ、
「ボウリングに行こう」

絨毯よりも、あのタイム誌の鏡。どっかに売ってないかなあ。

「ニヒリストは何も信じない」とか名言が多いのですが、ずば抜けた格言がありましたね。真理です。

「人間の最大の性感帯は脳であることを忘れている」
矢吹

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