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NARC ナークのGionDesignのレビュー・感想・評価

NARC ナーク(2002年製作の映画)
3.7
麻薬捜査官が殺害され、その元同僚・警部補の新相棒は、不慮事故で妊婦胎児を殺め、復職した元麻薬捜査官。終盤の想定外な真犯人は…⁉️

【映画の建築紹介】
本作の建築テーマ…
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> 🇺🇸自動車産業で盛衰した都市 <
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本作舞台は、🇺🇸中西部都市デトロイト、自動車産業の衰退と共に人口減少、失業率も高く、一時は米国一治安悪い犯罪都市の汚名を被った。デトロイトもこれ以上イメージ悪化防止の為か、本作の撮影許可が降りず、ロケはほぼ🇨🇦トロントで行われた。ただ1日だけデトロイトで撮影許可が出され、危険市街で捜査官の聞込み撮影は、実際本物の警官バッジを貸し出され、カメラ周囲には本物の警官達が待機し、直ぐにでも駆け付けられるよう、スリルな撮影現場だったらしい💦。終盤の自動車廃墟も地元都市の衰退を暗喩し、本作終始ブルーフィルターを介したように、陰湿で不穏な空気感が澱む。

【小心者建築士の独り言】
本作🇺🇸では、決して珍しくない麻薬捜査官殺害事件とその背後にある人間ドラマを描く。麻薬潜入捜査は、警察官が実際にドラッグを買って、信頼関係を構築して最後に検挙するおとり捜査が広く行われ、タイトルのNARCは密告者を示すスラング言葉。一方、🇯🇵ではおとり捜査で麻薬を買える権限は、厚生労働省の麻薬取締官に限定され、🇺🇸と状況が違う。本作は潜入捜査が如何に危険で、家族をも巻き込む程、過酷な事を映画化したのだ。

さて、被害捜査官の元同僚レイ・リオッタ警部補が凄い圧で熱演する。思えば本作公開一年前(2001年)であの大作続編「ハンニバル」の衝撃度全開な、お食事シーン…。品格高いフランス料理を待つ中、総料理長のレクター博士👨‍🍳に、意識朦朧されても、🥩⁉️を美味しくパクパクする強烈な刑事役と言えば、きっと!このレイ・リオッタを思い浮かべるに違いない。そんなレイ・リオッタ警部補も疑惑とされるが、真相は如何に…😱😱。想定外な展開🙃は、低予算良作映画の醍醐味でもある。

以上、今日もご安全に⛑!
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