このレビューはネタバレを含みます
あれほどの悲しみから
どうやって立ち直ったのですか?
“どんなに酷い経験でも
良いことの前兆だと思うのですよ"
カルロスと老夫婦の会話は静かながら
とても印象深く心に沁みるシーンでした。
こんな壮絶な環境の中でも
未来への希望と信頼する心を捨てない強さ。
アルゼンチンでは1976年〜1983年まで
軍事政権が続いており
市民の民主的権利が抑圧されるばかりか
市民の失踪が頻繁に起こり合計3万人が失踪。
自らの意思での失踪ならまだしも
これは失踪という名の
拉致・誘拐・監禁・拷問
そして殺害である。
そんな恐ろしい歴史上の事実を
生々しく描いた作品。