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三十九夜のzoeのレビュー・感想・評価

三十九夜(1935年製作の映画)
3.7
ジョン・バカンのスパイ小説『三十九階段』を原作とした“巻き込まれ型”の金字塔。アルフレッド・ヒッチコック監督による1935年のサスペンス・スパイ映画。こちらもヒッチコック監督のイギリス時代の代表作のひとつ。

最近カナダから帰ったハネイはイーストエンドにあるミュージックホールの或る寄席で「ミスター・メモリー」の舞台を観ていたところ、突如一発の銃声が起こった。騒動になったホールから謎の女性と共に自分のアパートに戻るも、家に着いた途端彼女は誰かから隠れているかのような素振りを見せ始め、彼女は自ら国際スパイであることをハネイに明かす。

緊張感が画面を通して伝わってくる、ハラハラ感を楽しめる作品。

列車の中の場面では向かい側にいる乗客の何気ない会話すらも気なってしまったり、その後の列車内でハネイが警官に追われる場面はもうあと一歩で捕まってしまうんじゃないかと、よりハラハラした。

自分の味方が一人も居ない中で彼がどう動くのか、彼のその行動は吉と出るか凶とでるか。予想できない展開に目が離せなくなる。
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