Andrew

ふたりの5つの分かれ路のAndrewのレビュー・感想・評価

ふたりの5つの分かれ路(2004年製作の映画)
2.2
終始、この男、病んでるなあ...と思いながら見ていた。
回避的で、気まぐれ。
心を通わせようという気は全くない。
最後には別れさえ回避しようとしている。

噛み合った会話は一度もなかった。
ただ、惹かれ合って、結婚して、子供を作るという、一連のイベントをこなしただけ。
それだけでは、心の深部は通わない。

女の方は、繋がりたい、共有したい、という気持ちをオープンにしているように見えた。
男がそこに情熱でもって応えている時はうまくいっていたが、距離が近くなって拒否が出てくると、徐々に破綻していった。

オゾンの映画にはこういう人物がゾロゾロ出てくる。
人と繋がろうとしない、回避的なパーソナリティー。
十七歳の主人公しかり、ぼくを葬るの主人公しかり。
監督がそういう人なんだな...(笑)
そういう部分を持っていて、生活や関係に難を抱えている人には、感じるところのある映画なのだろうなー。
Andrew

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