なすび

ふたりの5つの分かれ路のなすびのレビュー・感想・評価

ふたりの5つの分かれ路(2004年製作の映画)
3.0
オゾンゾンゾンオゾンゾン〜〜♩

この映画の恋愛観好きですよ、別になんてことないカップルの別れの場面から始まり二人の出会いまで遡っていく、どこにでもありそうでなかったようなそれでいてしっかり味わい深い映画。
最近はもう甘々な恋愛映画なんて見てられないんですよ…そんなに上手くいかないから…例えそういう風にうまくいく恋愛があったとしても私はそこには入れないから…苦しくて全然幸せな気持ちになれなくなる
でもこんな風なビターな恋愛映画ならいくらでも見れる、終わりがある恋愛映画が好き。永遠の愛はあると思う、あるけど人間と人間2人が付き合っていくとなるとまたそれは愛とは別のものに邪魔されて一緒に生きていけなくなるんだと思う。気持ちのすれ違いは起こりうる、お互いどこかで我慢してスルーできるか、でも出来なくなって来た時はもう別れるしかない。その原因は直接的にこれというのはなくて色々積もり積もってきたものだから解決しようもないんだろうなぁ。私は別にそれでいいと思うし、長い人生の中で必ずしも全員が1人の伴侶とずっと居られるわけじゃないと思う。

最初に別れを見せることによって、見れば見るほど哀しさが増していく…でも最後のシーンはとても美しくて情感的で2人の気持ちがひしひしと伝わってくる。お互い恋愛感情を抱いてしまったけど大丈夫なのだろうかという不安、でももうこの気持ちはどうしようもないから大波に飲み込まれて2人で同じ方向を目指そう、例えそれには終わりがあるとしても、始まらなければ終わらないから……胸がいっぱいになるね…

やっぱり結婚なんてわたしには無理だ…っていつも思ってるけどなんかこの映画見てむしろ「まあ後々離婚するかもしれんけど好きな人なら結婚してみればいいやん」と思った笑 先のことなんて分からんし、今の感情を大事にしてればいいんやないかな〜


毎日…寒いですね…
なすび

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